デルソルの前はサイバーCR−X Siに乗っていました。
雑誌等でデルソルを見た時には、重いしちょっと大きくなったしスタ
イルもサイバーの方がカッコ良いと思い、まったく購入する気は有り
ませんでした。
1992年の3月半ば、ひやかしに当時お付き合いしていた女の子と
(今の嫁さん)とベルノへ行ったところ、トランストップを見せられ
て笑ってしまいました。もちろん頭の中では、その時すでにサンダー
バードのマーチが鳴り響いておりました。
サンバグリーンパールの派手な試乗車が有り、乗ってみたところ(屋
根を開けて)、これが実に楽しく、重くなった車体も普通に運転する
かぎりは、まったく苦にならずサイバーよりもしっかりとした車体と
感じました。
その時は商談はしなかったのですが、試乗した時の事を後で思い返す
と、思わず口元が緩んでしまい、今の嫁さんも「買って。」と言った
ので、1週間後にミラノレッドのSiRを契約しました。
オプションではトランストップ、ビスカスLSD、プロジェクターフ
ォグランプ、革巻きシフトノブ、6連装CDオーディオ、エアコン、
リアスポイラーを選びました。
デルソルも最初は人気が有った様で、納車は五月半ばでした。
もっとも、メーカーオプションのLSDが無かったら、1ヶ月は早ま
ったと言う事でした。前の愛車サイバーCR−Xは当時ちょうど弟が
車を探していたので、譲ったため、ベルノへの下取りは有りませんで
した。
今の嫁さんとベルノを行きデルソルを受け取り、花束贈呈や記念写真
等の納車式を終え、曇り空の中を出発し、交通量の多い道路(道幅は
広い)に停め、トランストップの実演を行ったところ、ものすごく他
の車のみなさんの注目をあびました。
購入後はPIAAのアルミホイール、MOMOのステアリングホイー
ル、タイヤにポテンザRE710KAIを付けています。
トランストップは物珍しさから良く実演を依頼されるのですが、友人
にサンダーバードのテーマをテープに録音してもらい、実演時のBG
Mとしたところ、えらく観衆に喜ばれる様になりました。
これは実に面白い機構(芸)で付けてよかったとしみじみ思います。
屋根を開けた時の爽快感はフルオープンの車には劣りますが、十分楽
しめる麻薬的な魅力を覚えます。
うららかな風の無い日に郊外を開けて流していると、しみじみとシア
ワセを感じます。
サイバーは乾燥重量で900Kg弱と軽かったので、デルソルの重さ
を心配していたのですが、動力性能には、私はまったく満足の行くも
のでした。
ただ、ZCはエアコンをかけようが、真夏であろうが、つねに快調に
回ってましたが、VTECは暑い時期には調子が悪くなる様です。
しかし、この車重も役に立つ事がある様で、軽かったサイバーで雨の
中をある程度以上の速度で走行していると、浮く事がよく有り、恐ろ
しい思いも何回かありましたが、デルソルではあまりこの手の危険な
目には会わなくなりました。
実用性でも、2シーターでは有り、後部に大きなトランストップと言
う芸を積んでいるためトランク容量は少ないとは言え、もう1台(嫁
さんの)ビガーが有りますので、遊び車として不満は感じません。
燃費もほとんど市街地のみの運転でもリッター10kmは行き、遠出
では14ぐらいは行きます。
不満な点は、柔らかすぎると感じるサスペンションでロールがちょっ
と恐いくらいに大きいと思います。大きなBピラーのおかげで斜め後
ろに大きな死角があるのも恐く、補助ミラーをつけて対処してます。
トラブルは多数有りましたが、その7割はトランストップ絡みと言う
感じです。
後はエンジンヘッド付近からのオイル滲み、サスペンション当たりか
らの異音くらいでしょうか。
オープンで運転しての気持ちよさ、楽しさ、スタイルと言い実に気に
入っています。
日本ではあまり見かけませんが、これも魅力の一つと考えて、楽しん
でいます。
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