デルソル乗り「愛の絆」

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東京都在住 OBI さん 会社員

平成5年式 SiR トランストップ MT

ミラノレッド 走行7万6000km



私のデルソルの納車は97年のクリスマスイブ、大安吉日でした。
中古車屋の店先で早速屋根を開けて、喜び勇んで家路につきました。
私のデルソルの赤塗装は当初樹脂パーツの退色が激しかったのですが、中古
車屋の粋な計らいで色艶を復活させる処理を施してもらい、鉄板の赤と変わら
ない赤となりました。
車庫が全天候型屋内地下駐車場なので、普段は直射日光に当たることもなく、
その後の退色具合は微妙です。
雨の日はほとんど乗らないので、車はほとんど汚れないため、普段の塗装の手
入れはベガ程度ですが、数ヶ月に一度は水をかけての洗車をしています。
赤いカラーマジックは傷消し効果があり、仕上がりが綺麗ですよ。

私のデルソル論、まずは長所から。

1. 速度感
以前乗っていた、NA・2Lのレガシーや、NA・2.5Lのスカイラインと乗り比べ
た感覚的なモノですが、1.6Lでありながら、マニュアル車であることと軽量な
車体がもたらす加速感は、大きめの排気音と相まって、かなりのものです。
私はHONDAのオートバイにも乗っていますが、デルソルのエンジンの吹け上
がりはオートバイにも匹敵しますね。
ただし、格上の車と張り合っても、所詮は1.6Lなので、速い車なりに安全運転
を心がけ、小さな車体を活かしてきびきび走っています。

2. 積載性
全長が短く、電動オープン機構があり、しかも2シーターということで、当初は全
く荷物を積むことは考慮しないで買った車ですが、シート後部からリヤデッキの
仕切りまでの間が広く(屋根を開ければ人のが乗れるくらい)、その部分にちょ
っとした物ならかなり積むことができ、また、トランクもフロントエンジンのため、
2シーターでありながら常識を超える広さを持っているので、2人で数日分の旅
の荷物を積んだり、結婚式の引き出物を満載できる余裕があります。
ただ、トランストップという電動で開くトランクのため、バッテリー上がり等の不
意のトラブルに遭遇したときのため、三角表示板とブースターケーブルはトラン
クではなく、室内に保管した方が良いですね。

3. 操作性
通勤や買い物などに使うには、デルソルはファミリーカーと何ら変わることなく、
少々ミートポイントの狭いクラッチ操作と細い低速トルクにさえ慣れてしまえば、
まさに下駄として使うことができます。
インテグラtypeRやシビックtypeRよりも明らかに短いシフトストロークとトラン
ストップがあるためにFFらしからぬ良好な前後重量配分のため、きびきび走る
ことができます。
車重は重いですが、FFの走りの基本を抑えれば、ノーマルの足周りでありなが
ら峠でも軽快です。
余談ですが、クローズドボディーの車よりもボディー剛性が低いと見られがちの
デルソルですが、太いサイドシル、センタートンネルを見てもらって、実際に走
ってもらえば分かると思いますが、非常に頑強なボディーを持っています。

4. トランストップ
デルソルには、オープンカーでありながら鋼鉄の立派な屋根が付いていて、ク
ローズド状態でも非常にスタイリッシュなクーペとして使うことができますが、電
動オープン機構「トランストップ」を使うことにより、瞬時といかないまでも簡単に
オープンにすることができ、オープン状態の爽快感、開放感はサンルーフごと
きには味わえない、オープンカーならではの空間を満喫することができます。
この車を買って良かったと思える、すばらしい機構です。

5. 見た目
非常に使い勝手が良いデルソルですが、セダンやワゴンのソレにとうていかな
うわけがありません、しかし、歴代のGT系フェラーリを彷彿とさせるようなリヤ
ウィンドウ周りのデザインや、四隅から見たときのグラマラスな車体は発売後6
年を経過した車とは思えない、今でも斬新な輝きを持っています。
とことん車を使い倒す人ならば、セダンやワゴンを買うでしょうが、違いの分か
る人が選ぶ、通の車がデルソルといえるでしょう。



デルソル論、もちろん短所もあります。

1. エンジン
ずばり、車の心臓なわけですが、かつてはインテグラ1.6や歴代CR−X、現
行でもシビックに搭載されているB16Aですが、ピークパワーに的を絞ったセッ
ティングのためか、発進時に使う回転数での低速トルクが同排気量の他のエン
ジンと比較すると細いように思います。
そのため、半クラ、高回転域を多用しなければなりません、そのために1.6L
でありながら燃費は2L車並です。
また、冬場は下から上まで気持ちよく吹け上がるエンジンなのですが、夏場は
長時間走行で熱ダレをすることがあり、エアコンも使うとパワーダウンが激しく
感じられます。
耐久性は抜群で、さすがに距離による疲れや故障はつきものですが、しっかり
面倒を見ていれば、ハイパワーでありながら長く使えるエンジンだと思います。

2. 振動
アイドリング時、高回転時の車体振動が、以前は格上の車に乗っていて、現在
もキャデラックを所有しているためか、デルソルではたいへん気になります。
デフォルトの足周りが固めな事と、車体の老朽化も影響しているのかもしれま
せんね。

3. 取り回し
全長4mを切る車体でありながら、どういうわけか小回りが利かない。
また、車体の四隅が把握し辛いことと、後方確認、特に左後方が見にくいため
、狭い道やY字路の合流では気を使います。
峠でちょっと飛ばしている場合、かなりのアンダーステアが出るため、ラリーさ
ながらの左足ブレーキがしっかり使えないと、危険な場面が多々あります。

4. インテリア
操作系では、一般的なトヨタ形式のディマースイッチではないので、例えばパッ
シング・ハイビームがトヨタ形式は手前・パッシング、奥・ハイビームなのに対し
、HONDA形式だと一段手前・パッシング、二段手前・ハイビームと言う具合な
ので、慣れないとパッシングがうまくできません。
ワイパーレバーも、トヨタ形式だとレバーを下に倒して作動させますが、HOND
A形式だとレバーをひねります。(レバーを倒すと、ワイパーが一回だけ作動し
ます)
また、間欠ワイパーに時間調整機構がないのも気になります。
オーディオスペースが、HONDAコンパクトカーの伝統なのか、1DINしかなく、
お気に入りのオーディオをつけることができません。(レガシーの頃はオーディ
オカーでした)ステアリングコラム調整機構があるのですが、メーターバイザー
が小さく低いことと、着座位置が比較的高いことから、最下段にセットするとメ
ーター類が見えなくなります。
私はステアリングを小径の物に変えているので、なおさらです。
オープン時、相当な埃の巻き込みがあり、室内がかなり汚れるのですが、樹脂
パーツ間の隙間が多く、掃除に手こずります。

5. 修理費
車乗りにとって、車検や点検時の消耗品交換や不幸な事故による部品交換代
は切実な物だと思いますが、デルソルの場合、トランストップ機構があるので、
これが壊れてしまうと普通車では払うことのない、全く余計な出費が出ることに
なります。しかも、部品がアッセンブリーでしか取れないため、非常に高価です。
また、エンジン、車体周りも10万kmに迫ってくるといろいろ不具合が出始め、
ちょくちょく細かい出費がかさみます。
中古車乗りの宿命ですが。




市街地平均燃費

約8.5km/l

高速平均燃費

約 14 km/l

オープン率

80%

改造度

約 90%
(ほぼ、現状で満足)
*1

*1
エクステリア
・ リヤウィンドウスモークフィルム
・ HONDA 50thアニバーサリーオーナメント
・ ゴールドバルブ
・ ブルーアクセサリーランプ
・ SSRアルミホイール
・ 純正リヤスポ
・ デルソルネットワークステッカー
インテリア
・ レカロシート(SR―3)
・ 無限ステアリング(FG−360)
・ チタン色アルミシフトノブ
・ セラミック塗布アクセルペダル
・ レーダー探知機
・ MDワンボディーオーディオ
その他
・ 後期型ウェザーストリップ
・ 後期型トランストップユニット
・ 足周り、エンジン共にノーマル


現車は私のホームページでご覧
いただくことができます。
おなじみ、城山オフのオフィシャ
ルホームページを展開しています
ので、ぜひご覧になってください。

http://www.annie.ne.jp/~obi-t



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