ドア内装の剥がし方 |
ドア内張りの剥がれを修理する時、少しでも費用を安くしようと自分で交換を行ってみよ うと思っている人の為に、ドア内装の交換方法を紹介します。 工程上インナーハンドルの外し方も紹介しますので、インナーハンドルを交換する時にも 役立ててください。 まず、ウインドウを下げます。 ガラスが下げ終わったら、次はドア内装の固定ネジを外します。 固定ネジは全部で3箇所あり、前方上側にに1箇所、インナーハンドルに1箇所、取っ手 の奥に1箇所あります。 インナーハンドルの所にある固定ネジはカバーで隠れていますので、カバーを外してから 取り外してください。 ちなみに、ドア内装の前方上側側面にもネジがありますがこれは外す必要はありません。 ネジを外し終わったら、次ぎはインナーハンドルを取り外します。 インナーハンドルには配線やロック用のロッドなどが接続されていますので、まずは取り 出せる範囲でインナーハンドルを外します。 インナーハンドルは前方にスライドさせた後、手元に引っ張れば外す事が出来ます。 この時スライドするのを忘れて無理に引っ張り出そうとすると、フックを折ってしまうので 注意してください。デルソルには、このフックが折れてインナーハンドルが浮き上がって いるものが多い為、ディーラーなどでもかなり忘れ易い作業に入るのではないかと思わ れます。 インナーハンドルを浮き上がらせたら、次はインナーハンドルの縁切りを行います。 配線とロック用のロッドがありますが、まずは2本のロッドから取り外します。 ロッドは、ファスナによって固定されていますので、まずはファスナを外す必要があります。 ファスナの引っ掛かり回転させて解除した後、ロッドを下に引っ張ってやればロッドは外 れます。 この時、無理をしてロッドを曲げない様に注意してください。 2本のロッドを外した後は、ルームライト用の配線接続を外してやればインナーハンドル をドア内装から取り外す事が出来ます。 インナーハンドルを外すと、中の様子が分かります。 丁度インナーハンドルのフックを引っ掛けておく穴が見えますが、下向きのL字型の穴か ら、なぜ一度前にスライドさせなければならないかが理解できると思います。 インナーハンドルの固定は、ネジだけではとても固定しきれない為、ひとつでもフックが 欠けるとかなりのガタつきや浮き上がりが発生してしまいますので、インナーハンドルを 外す時は絶対にフックを欠けさせない様に注意して作業して下さい。 インナーハンドルががたついている場合は、このフックが欠けていると思って間違いない でしょう。 インナーハンドルを外す作業が、この作業の中で一番難しい作業と言えます。 インナーハンドルを外す終わったら、次はいよいよドア内装パネル外しに掛かります。 ドア内装は先に外した3箇所のネジと、7つのクリップにて取り付けられています。 ネジはすでに外されていますので、下側のクリップを全て外します。 本来はクリップリムバーという工具を使用して外しますが、強引に引っ張っても問題なくド ア内装を剥がす事が出来るでしょう。 クリップを全て外したら、ドア内装の内側取っ手等を持って、上側へ持ち上げてやります。 これでドア内装を外す事が出来ましたが、この状態ではまだ完全に外せた訳ではありま せん。なぜならば、スイッチ関係の配線がまだ繋がっているからです。 配線が引っ張られきらない程度にドア内装とドアを離し、その隙間から手を差し込んでコ ネクターを外してやって、完全にドア内装を外した事になります。 ドア内装を外す時は、配線を切ってしまわない事と、スピーカーがむき出しになってしまう 為にうっかり触れてスピーカーのコーンを曲げたり破ったりしてしまわない様に注意して 下さい。 外すとは逆に、ドア内装を取りつける時ですが、インナーハンドルを取りつけた時に、レ バーを引いてもロック機構が動作する感触が無く、ドアを開閉させる事が出来な事があ ると思います。 こんな時は外側のドア開レバーを引っ張ってやれば(通常の外側からドアを開ける動作) を行ってやればロック機構が動作する様になりますよ。 それでは、頑張ってドア内装剥がしに挑戦してみてくださいねっ! |
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