チルターギア破損時の対応方法(仮)



デルソル会議室より引用


むーぶ


とりあえず文章だけですが、チルターギアが破損してトランストップが停止してしま
った時の対策方法を紹介しておきます。

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状況的にはトランストップを動作させ、ルーフをチルトアップしようとしている時にチ
ルターギアの破損が発生してしまったという事で話を進めていきます。
このパターンがチルターギア破損トラブルでは一番多いので、チルターギアの一般
的な症状における対策例を紹介という事になりますしね。


トランストップの動作中、チルターユニッがルーフをチルトアップしている状態でチ
ルターユニット内のチルターギアが破損して動かなくなり、それ以上トランストップを
動かせなくなった為にデルソルを動かせなくなってしまった。とそんな状態です。
チルターユニットは完全に上まで上がりきっておらず、トランクリッドは上昇している
もののルーフスライダーユニットはまだ収納されたままです。

まず最初に行う事はルーフを取り外す事です。途中までルーフが持ち上がっていま
すが、ルーフとチルターユニットはまだこのセンターロックによって接続されていま
すのでこれを外します。
ルーフセンターロックを クローズドから オープンへと切り替え、これでルーフの
接続が解除され、いつでも取り外しできる状態になりました。

センターロックを外したら、ルーフを上に持ち上げてやればルーフを外す事が出来
ます。
気をつけなければいけないのは、ルーフにあるピンが真上からチルターユニットに
刺さっていますのでルーフを持ち上げてここを確実に外してからルーフを外すとよ
いでしょう。ここが刺さったままでの状態でルーフを横に移動させようとするとチル
ターユニットを壊してしまいかねないですからね。

で、ルーフですが、すごく重いです。
7sくらいはある上に、かなり不安定な姿勢で取り外す事になる為、下手をすると
身体を痛めてしまう事になりかねません。手伝ってもらえる人がいたら、2人で両端
を持って持ち上げる様にする事をお薦めします。

もっとも、一人でドライブ中にチルターギアのトラブルが発生してしまった事を想定
した場合、一人でも外せる様になっておかないといけないですね。
トランストップオーナーとしては最低でも一人でルーフを外す事が出来る様に日々
身体を鍛えておく必要があると言えるのかもしれません(笑)
トランストップのデルソルを乗りこなすには強靭な肉体が必要といえますね。

それとルーフは結構傷つきやすいので、取り扱いには注意してください。
地面に直置きすると傷付きますので、置く時は敷物を敷いた方がいいですよ。
それにバランスを崩して地面に落としルーフを傷付けてしまわない様に注意してく
ださいね。
頑張ってルーフを取り外すと上昇したままのチルターユニットを見る事が出来ます。
そして次に、エンジンルームにある BACK UP 7.5Aを一度取り外してリセット
をかけます。
トランストップ動作中に停止してしまった為、通常ならばさまざまなリミットが効いて
しまっているのですが、リセットをかける事によってトランクリッドをトランクを閉める
要領で閉めることが出来る様になります。

ルーフを取り外し、リセットをかけたらトランクリッドを下げて下さい。

実際に試してみると分かりますが、この状態でエンジンをかけてみまると「ルーフ開
」のエラー信号が出ていてリミッタ−がかかり、10km/hほどしか速度を出す事
が出来ません。
ちなみに、このエラー信号はトランストップがすでにリセットをかけているのでトラン
ストップの途中動作による信号ではなくルーフサイドロックがかかっていないという
エラー信号と思って下さい。

次に、内装を取り外して故障したチルターユニットを取り外します。

チルターユニットを取り外したら、先に取り外してあったルーフを載せてルーフのサ
イドロックをかけます。
最後にもう一度リセットをかけてトランストップを初期化して完了です。

これでエンジンをかけてもエラーは発生する事なく、チルターユニットを外した状態
でも通常走行が可能となります。
話をまとめると、ルーフを取り外し、リセットをかけて (BACK UP 7.5Aヒュー
ズ抜き差し)チルターユニットを外し、ルーフを付け直してやればOKという事です
ね。

予備のチルターギアを持っている場合は、故障したチルターユニットのチルターギ
アを交換し、もう一度チルターユニットを取り付ける事で修理を行う事が出来ますよ。
もっとも、予備を持っている人は故障が発生してから交換するよりも、あらかじめチ
ルターギアの状態を調査して事前に交換しておく事をお薦めしますけどね(笑)

そうそう、チルターユニットを取り外す時、まれにショートが発生してヒューズが切れ
てしまう事があります。
私もチルターユニットを取り外した時にインテリアライト 7.5Aのヒューズが切れ
てしまって警告音が鳴らなくなったり室内灯がつかなくなるといったトラブルが発生
した事がありました。

もしチルターユニットを外して復旧させた時、何か動作しなくなっている電装系があ
りましたら、ヒューズ切れを疑ってみてください。
一応、ヒューズボックスには予備のヒューズがありますので、予備ヒューズと交換す
ればすぐに修理する事が出来ますが、予備は規格ごとに1つづつしか予備が無い
ので、あらかじめ予備を補充して取り付けておいた方がいいかもしれませんね。
チルターユニットの取り外しを行う時、トランクリッドを下げる作業を行った後はバッ
テリーの配線を外しておいた方が安全かもしれません。

そんな訳で、トランストップオーナーはしっかりとチルターユニットの取り外し方法を
憶え、いつチルターユニットが故障しても一人で応急的に復旧できる様にしておき
ましょう。



むーぶ

トランストップに関するリミッタ−テストを行ってみました。
で、分かった事をいくつか紹介します。

1.ルーフスライダーが完全に収納されていないと、リセットをかけてもトランクを動
  かす事が出来ません。
  見た目が収納されている様に見えても、最後端より1pでもルーフスライダーが
  前にあると、トランクが動かせません。
  おそらくは、位置センサーがあってそれと連動していると思われます。

2.トランクのロックがかかっていなくても、通常走行が可能です。
  ただし、エラー音は鳴り続けます。
  トランクリッドが少しでも上がっていると、エンジンにリミッタ−がかかって速度
  が制限されてしまいますが、リミッタ−はトランクのロックとは関係ない様です。
  ちなみに、取り扱い説明書でもサービスマニュアルでも、手動でルーフを閉める
  時にはロックをかける所まで説明されていません。

3.ルーフサイドロックを外している状態でも、エラー音は鳴りますが通常走行は可
  能です。速度リミッターはかかりません。
  誰からいたずらでサイドロックを外しても、エラー音が鳴るだけの様です。
  ただし、ルーフが吹き飛ぶ危険性がありますので、下手をするとエンジンにリミ
  ッタ−がかかるよりも酷い事故を発生させる危険がありますので、絶対にいた
  ずらで行わない様にして下さい(^^;



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