雨漏れによるECU故障


2021年9月情報

先日、デルソルを運転しようとしたところ、セルは回るけれどエンジンがかからないというトラブルが発生しました。
半年ほど前にデストリビューターを修理したばかりだったのですが、最初はまたデストリビューターが故障したと思いました。(その時のメーターにあるエンジンチェックランプの点灯具合がどうだったか覚えていません)



レッカーされてディーラーに持ち込み、調べてもらった結果、助手席足元に雨漏れが発生しており、ECUに雨漏れによる水の侵入影響で異常が発生しているとの事でした。
接点復帰剤などでメンテの結果、一時的ながらもチェックランプ時間が2秒→6秒ほどと長くなるも、エンジンはかかるようになりましたが、翌日また動かなくなってしまいました。

現在、ECUは新品の部品購入も出来ない為、ECUの修理はディーラーもお手上げという事だったのですが、最近会議室でECU修理の話題で出ていましたキャニーエクイップさんにECU修理の相談を行ってみました。

キャニーエクイップ
https://cannyequip.com/

水没の修理は不可 との事でしたが、雨漏りが原因の水侵入なので水没ではなく、修理が可能かどうか点検(有償)だけでもして欲しいと依頼したところ、見てもらえる事になり、その結果無事に修理完了となりました。

キャニーエクイップさんはLINEを使った連絡対応も行ってくれますので、こちら側からの写真撮影による状況説明や、修理状況の連絡や相談なども行いやすく、本当に安心して修理をお任せする事が出来ました。
今回は修理に必要な部品の一部が海外からの輸入となり、修理期間は8月19日〜30日(12日)と長めにかかってしまったようです。通常は混雑具合にもよるみたいですが、8月19日〜25日(約7日)くらいみたいです。
料金を高めに支払っての特急対応も行ってもらえるようです。



ちなみに修理はコンデンサの交換も合わせて
交換:コンデンサ7箇所、断線箇所補修 3か所、面実装抵抗器/EMIフィルタ
などの処理を行ってもらい、代金は修理後の送料込みで ¥37,004円 でした。


修理完了したECUを組付けたところ、無事にエンジンがかかるようになりました。
ただ、ECUのチェックランプが完全に消えておらず、それを調べた結果、雨漏れによるコネクタ部腐食による接触不良が原因でした。接触不良のある端子を交換し、無事にチェックランプも消えるようになりました。



雨漏れ原因ですが、助手席側のフロントルーフモールディングの前側あたりに、ボディのクラック(ヒビ割れ)が発生し、そこから雨水が侵入してボディ内部を伝い、ECUを濡らしてしまっていたようです。
こちらの原因発見、修理対応はいつもお世話になっているHONDA CARS 東海 名和店に行ってもらいました。本当に、良く発見してもらえたものです。





一時は二度と走る事が出来ない事も意識したトラブルでしたが、無時に復活する事が出来ました。

フロントモールディング付近のクラックからの雨漏れは、多くのデルソルに発生しているかもしれません。
今回の症状同様にECUを濡らす可能性だけでなく、運転席や助手席の足元を濡らすトラブルとなっている可能性があります。
足元が濡れているけれど雨漏れの侵入箇所が分からないという方は一度調査してみて下さい。

また、デルソルのECUなどの基盤のあるユニットは、コンデンサの劣化による動作不良を発生させる可能性があるようです。
コンデンサの経年劣化でそのうちECUの異常が発生するかもしれませんので、ECUのメンテナンスを行った事がない場合はキャニーエクイップさんにリフレッシュ処理を依頼してみるといいかもしれません。