チルターギア交換 |
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チルターユニット取り外し
トランストップ手動閉め
トランストップのリセット
チルターギア交換後の動作不良
チルターギアの単品注文が可能となったことで、これから自分でチルターユニットを 外して割れを確認したり、自分の手で交換を行う人が増えてくると思います。 そこで、チルターギア交換のコツを紹介したいと思います。 チルターギアはチルターユニットの裏側に4本のネジで取り付けられた蓋があります ので、その蓋を足り外してやれば出てきます。 チルターユニットのマイナーチェンジ前のタイプには、そのネジの部分にOリングが 取りつけられている為、蓋を外した時に気がつかずに装置内に落ち込んでしまう事も あります。 そのままの状態で取りつけてしまうと、ギアとギアの間に噛み込んで動かなくなってし まう危険もありますので、取りつける時には注意してください。 また、マイナーチェンジ前後に関わらず、ギアのシャフトの端面には座金が取りつけ られていますので、この座金の位置がずれたり、落としたりしない様に注意してくださ い。 基本的に、古いギアを外して新しいギアを組み込む。とこれだけの作業なのですが、 いくつか気をつけなければならない点があります。 チルターユニットの構造を考えていただだければ分かると思いますが、チルターギア はメインのギアから動力を伝達させ、左右の2つのシャフトを上下させています。 その為に、ギアの組み込みを適当に行ってしまうと、この左右のバランスが狂い左右 のシャフトの高さが変わってしまうのです。 左右のシャフトは上部に板が取りつけられており、それらが繋がっている為、よほど ずらさない限りそれほど左右のシャフト高さが変ってしまう事はありませんが、安全 のために組み込むときは一度に全てのギアを外してしまうのではなく、古いギアにマ ジックなどで印をつけて歯車同士の位置を確認しつつ、1個づつずれない様に交換し ていくのが一番安全で確実な方法でしょう。 さらにチルターギアは、いつもチルターユニットの2本のシャフトが一番下がりきった 位置で交換できるとは限りません。 途中で停止していたり、またはチルターギアの破損によって片側のシャフトには動力 が伝達されず、左右のシャフトの高さが違ってしまっている事もあります。 そういった場合は、シャフトを上下させているギアの位置を調整してから取りつける 必要があります。 センサーギアがある方は、センサーギア同士に印が付いている位置があう所に設定 してやればOKです。 シャフトを上下させるギアは、右回りでシャフトが下がり、左回りでシャフトが上がりま すので、右回り(時計回り)にギアを回転させてシャフトを下げ、位置を合わせてやり ます。 手の力で、これ以上回すことが出来ない位置よりも、ほんの少し戻してやった位置あ たりが印の合う位置と考えても良いでしょう。 もう片方のシャフトを上下させるギアも、その位置を参考に合わせてください。 シャフトを上下させる左右のギアの位置設定が出来たら、それに合わせてチルター ギアを組み込み、Oリングや座金の位置がずれないように蓋をはめてやれば完成で す。
最後にひとつ、通常はあまり心配しなくても良いかもしれませんが、チルターユニット は、オープンの状態であるかクローズの状態であるかの信号を出しています。 チルターユニットの側面に、ルーフのセンターロックのピンが入るスイッチがあるので すが、このスイッチが「入(押される)」とクローズ、「切(復帰する)」とオープンです。 デルソルの状態と、このチルターユニットからの信号が合っていないと、トランストッ プを動かす事が出来ないので注意してください。 通常はオープン状態にしてチルターユニットの分解を行うと思いますが、この時にチ ルターユニットの信号が「入」状態だと、まったくトランストップを動かす事が出来ず、 ルーフすら取り出す事が出来なくなってしまいます(手動開閉ならば取り出せますが 、大変です(^^;) ちなみに「入」状態のスイッチを復帰させるには、わざとチルターユニットを動作させ て、シャフトを10mmほど上昇させてやるとスイッチは復帰します。 動力伝達ワイヤーの取りつけ位置に、ドライバーなどを差し込んで回して(右回りで 下降、左回りで上昇)やれば動かす事が出来ますので、もしこのトラブルが発生した 時は試してみてください。 補足情報:手間はかかりますが、手動開閉ユニットが動力伝達ワイヤーの取り付け 位置に差し込めますので、そちらで動作させた方が安全確実ですよ。 差し込めるドライバーが無い場合も、手動開閉ユニットを使用して下さい。 |
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